2019年11月21日

ゼンマイ時計の分解

アクセサリーに時計のパーツを使うと面白いことを知り、にわか時計分解職人になった。オーバーホールしたあとに再組立ての必要は無いので気は楽だ。知り合いに壊れた時計は無いか声を掛けている。我が家にも幾つかあった。ほとんどがクォーツ方式のものだが親戚にもらった時計に「19石」と書かれたものがあった。これは機械式で中に待望のゼンマイが入っているに違いない。クォーツ時計が出る前は軸受けに硬い宝石を何個使っているかが高級な時計のバロメータだった。当時はトランジスタラジオも何石使っているかで高級さのバロメータだったが石は石でも使っているトランジスタの数だった。いずれにしても石の数が多いほうが高級だった。
これまで幾つかのクォーツ時計を分解したが裏ブタは「ネジ方式」か「スクリュー方式」だったので専用道具は持っていないが何とか開けることができた。今回は角形だしネジが無い。調べてみると「こじ開け」という第三の方式があるようだ。こじ開けたら比較的簡単にフタが取れた。

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時計が婦人モノで小型のため使っているネジも一段と小さい。手持ちの時計ドライバーの一番小さなものでも使えない。ドライバーの先端を削って小さなネジに合うように改造した。さすがに機械式の時計は構造がしっかりしていて歯車の数も多い。もちろんバッテリーや電子基板は無い。歯車の組み合っている姿があまりに美しいので最後までバラバラにしないことにした。


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待望のゼンマイが入っていた。イメージとしては小さい頃に分解した「置時計」の大きなバネ状のものを想定していたが、そのようなものがこの小さな腕時計に入るはずもなく扱いに困るほどの非常に繊細なバネだった。


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今度の骨董市で古い腕時計を探すのが楽しみだ。



posted by くろまめ at 14:03| Comment(0) | 日記