東京国立近代美術館にて。
熊谷守一の言葉より
川には川に合った生きものが住む
上流には上流の、下流には下流の生きものがいる。
自分の分際を忘れるより、自分の分際を守って生きた方が、
世の中によいと私は思うのです。
いくら時代が進んだっていっても、結局、自分自身を失っては何にもなりません。
自分にできないことを、世の中に合わせたってどうしょうもない。川に落ちて流されるのと同じことで、何にもならない。
『蒼蠅』求龍堂、 1976年、189頁
作品集、やっぱり買いました。
中でもこの絵が気に入りました。
「豆に蟻」1958年(昭和33年)
発芽したインゲン豆の辺りを、不規則に忙しく歩き回る蟻。
以下解説より、
観察していた守一の視点と距離。「いのちの輝き」が感じられます。